春の桜便りは、想像するだけでウキウキ気分~春を待ちわびる毎日って、いいですよね。
ある桜守の言葉を借りと、桜の花は下向きに咲くそうです。
ご存知でしたか?
従って、桜は木の下から見上げ、満喫したら「ありがとう!」と言って木をポンポンと叩くと、桜が喜ぶそうです。
知りませんでしたね~桜の気持ち。
桜は一気に開花し、散る時は1枚の花弁も残しません。
桜は人生の春爛漫を想起させ、散り際の見事さは人の世の儚さや、
一途な思いを連想させるからでしょうか?
日本人の心情を表現するのに、桜は欠かせません。
日本のおどりと桜はとても深い関わりがあり、演目も沢山あります。
歌舞伎舞踊の代表作といえば、<京鹿の子娘道成寺>、切ない恋に狂う<保名>、愛らしい<手習い子>、華やかな<元禄花見踊り>、江戸の風情を描いた<吉原雀><共奴>。義経が愛する静と共に旅する<吉野山>や<元禄花見踊り>など、
舞台一面の桜、時にはひっそりと桜を配して、主人公の心情をシンボリックに表現しています。
最近は桜の季節、花を愛でながら空を見上げる人々の顔に大きなマスク。
花粉の季節!辛い春でもあるんですよね~
風情ある春の景色は何処へやら~~~
私の周りに、そんな人が沢山います(笑)
スポンサーリンク
扇をもってお酒を酌むしぐさをしていたら、そこに桜の花びらが散ってきた。
美しい舞の仕草と桜の色彩、光と影、静と動の見事な表現に心を奪われました。
余計なものが何もないけど、心を言い尽くしている、こんな踊りが出来たらいいな~、
桜は咲くだけでなく、散る様も美しく絵になります。踊りになります。
日本の桜の美しさは、名曲<さくら変奏曲>を生みました。
幼少期に目の光を失った宮城道雄は春の景色を音にしました。
スポンサーリンク
天才としか言いようがない音楽の世界。洋楽的手法を取り入れた曲なので、ピアノ・ヴァイオリンなど西洋楽器とのコラボレーションも可能な構成になっております。
勿論、多くの舞踊家は宮城道雄の世界を舞踊で表現しようと挑戦しています。
決まった振付はありませんので、舞踊手がそれぞれの感性で春の風情を、宮城道雄の世界を踊っています。
舞台一面に満開の桜を配したり、時には照明効果で爛漫の春を表現し、最後は花吹雪が舞う中で緞帳が降りる。
日本の踊りは透明感が魅力の一つ。私が観た舞踊作品は夢のようでした。
日本の美しい四季が生み出した芸術作品とも言えますが、
宮城道雄が盲目の筝曲家であった事を考えると、様々な苦しみを乗り越えた人間としての強さ、輝きが人々の心に感動を広げた名曲だと思います。
スポンサーリンク
春のお菓子といえば江戸時代から続く<さくら餅>、塩漬けの葉っぱと共に頂くと、春の香りが口の中一杯にひろがります。
<桜餅>には道明寺と長命寺の2種類があるのをご存じですか?
道明寺は関西風。長命寺は関東風の<桜餅>です。
関西風の<桜餅>は戦国時代の道明寺粉(干飯・非常食)で包んだ、粒々感のあるモノ。
長命寺は小麦粉をクレープのような皮にして餡を包んでいます。
同じお菓子も西と東は違うんでね。
いずれも塩漬けにした桜の葉で包んでいますが、これは葉の処理に困った事からが始まったと言われています。
塩漬けされた葉を一緒に頂く人と、食べない人がいますが、決まりはないそうです。
スポンサーリンク
踊りの世界から京都と東京、都と江戸を考えると、
京都は<舞>が中心の舞踊文化です。京舞・地唄舞など座敷舞が中心で、静かで、たおやかな動きの舞です。江戸を中心に発展してきた歌舞伎舞踊は、踊る・躍る・跳ねる要素が中心の躍動的な踊り。
踊りもこのように西と東は大きな違いがあります。
京都は<雅>を求め、江戸は<粋>を好む違いと言えるかもしれません。
スポンサーリンク
日本人の感性を育てた<桜>に感謝。
桜は開花するとアット言う間に散ってしまいますから、
開花の時を今か今かと待つのも春ならではの楽しみです。
花見をしたら桜の木をポンポンと叩くと、桜が喜ぶそうです。
今年の春は、桜の花を下から見上げ、別れ際に桜の木をポンポンと叩き、
「有難う、又、来年ね~」と言葉を交わしてきました。
桜は、散瞬間から来年の準備をすると言います。
私も来年の春を迎える準備怠りなく!!!
スポンサーリンク
メールアドレスの登録。
Sakuraからの確認メイルを受信後、
次回のレポート配信致します。
詳細はお問合せ下さい。
スポンサーリンク
スポンサーリンク